武豊線・半田駅の仮駅舎6月から使用開始 高架化の一環「最古の跨線橋」など撤去へ



明治末期に建造された半田駅の跨線橋。【画像:kanichan8/写真AC】

愛知県の都市・交通局は5月14日、JR東海の武豊線・半田駅(愛知県半田市)の駅舎を仮駅舎に切り替えると発表した。同駅付近で実施している連続立体交差事業(連立事業)の一環。

現在の駅舎の北側に仮駅舎を設置。ホームと仮駅舎をつなぐ跨線橋(こせんきょう)も新設する。仮駅舎の使用開始は6月6日の始発列車からの予定だが、列車の運行状況などにより順延する場合もある。

現在の駅舎の北側に建設された仮駅舎と跨線橋。【画像:愛知県】

この連立事業は半田駅とその前後の線路(約2.6km)を高架化し、踏切9カ所を解消するもの。2015年7月に都市計画が決定し、翌2016年11月に事業認可された。昨年度2020年度から仮線・仮駅舎の工事に着手している。事業施行期間は2016~2027年度の予定。

現在の跨線橋は明治末期の1910年、駅舎は1912年に建造された。跨線橋は建造当時と同じ場所に残っているものとしては、JRで最古とされる。仮駅舎の使用開始に伴い、現在の跨線橋と駅舎は撤去される予定だ。

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