JR北海道は1月16日、北海道新幹線・札幌駅の計画を一部変更する方向で検討を進めると発表した。
現在の計画は2018年3月29日に開催された、関係機関の調整会議で確認されたもの。現在の札幌駅の東側(苗穂方)に相対式2面2線の新幹線ホームを整備するものとし、下りホームの幅は西端部で約9m、中央部で約10m、東端部で約5m。上りホームの幅は約10mと計画されている。新幹線専用改札口は1階に設けられる計画だ。
計画変更案の概要によると、利用者の分かりやすさを考慮して新幹線専用改札口の位置を1階から3階に変更。これにより新幹線改札と在来線改札、新幹線と在来線の乗り換え改札を同じフロアに集約する。また、再開発ビルと接続することでバスや地下鉄、タクシーとの交通結節機能を確保。交通広場の利便性も高める。
下りホームの位置は東へずらし、新幹線と在来線の移動距離は現在の計画より25m長い約325mに。また、下りホームの幅は西端部を約5mに縮小する一方、東端部を約6mに拡大する。上りホームの幅は8mに縮小する。このほか、新幹線ホームの東側に改札口の設置を検討する。
在来線ホームと新幹線ホームをつなぐ乗り換え用の跨線橋(こせんきょう)は通路幅を広くするため、現在の計画位置より約50m西側に整備する。
北海道新幹線は2030年度末(2031年春)に新函館北斗~札幌間が開業の予定。建設主体は鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)だが、設計などは鉄道・運輸機構の委託によりJR北海道が進めている。今後は詳細な検討を進め、計画の精査完了後に鉄道・運輸機構が工事実施計画の変更手続きを行うことになる。