JR北海道のキハ40、懐かしの「朱色とクリーム」に 釧路駅イベントで披露



JR北海道の釧路支社は4月3・4日の11~16時、「周年記念イベント2021」を釧路駅で開催する。かつての「国鉄一般気動車標準色」(一般色)に塗り替えたキハ40系気動車を披露する。

一般色に塗り替えたキハ40形のイメージ。【画像:JR北海道】

一般色に塗り替えられたキハ40系のキハ40形に、ラッピング車「地球探索鉄道ラッピング」「流氷(白)ラッピング」「ルパンラッピング」の3両を連結して披露することが予定されている。車内にも入ることができる。

車両の公開時間は11時40分頃から12時50分頃。見学には入場券か乗車券類が必要だ。入場券を購入してホームに入場した人には、釧路駅開業120周年の記念バッジを先着100人にプレゼントする。

一般色のキハ40形は公開終了後、根室本線・新得~釧路間を中心に運転を開始。4月下旬頃にはもう1両、一般色に塗り替えた車両の運用が開始される予定だ。

イベントではこのほか、釧路駅開業120周年の記念スタンプを設置。鉄道模型の運転会や国鉄・JR北海道発足初期の乗車券類・備品などの展示、鉄道写真展なども行われる。

釧路支社によると、2021年度に根室本線・釧路~根室間(花咲線)の全通100周年と釧網本線の全通90周年、根室本線・白糠~釧路間の開通120周年、石勝線の開通40周年、釧路駅の開業120周年を迎える。「これまで各線区の果たしてきた、意義・役割を振り返るとともに、地域の皆様に感謝の気持ちをお伝えする」として、このイベントを企画したという。

北海道の国鉄線で運用されていたキハ20系のキハユニ25形。車体は朱色とクリームの2色で塗られていた。【撮影:草町義和】

一般色は朱色とクリームの2色を組み合わせたもので、キハ20系などの普通列車用の国鉄気動車の車体デザインとして1959年から1980年頃まで採用されていた。北海道の国鉄線に導入されたキハ20系のキハ22形やキハユニ25形も、この塗装を採用している。

1977年から製造されたキハ40系は朱色1色で一般色は採用されなかったが、釧路支社は一般色に塗り替えることで「主に当時10代以上であった世代(現在50代以上)となる方々には特に『子供のころに見た!青春時代に乗った!』と、ノスタルジーを感じ、楽しんでいただけるのではないか」としている。