中国の広州黄埔区に「架線がない路面電車」開業 各都市で導入続く



中国の広州で昨年2020年12月28日、広州黄埔有軌電車1号線の香雪~北師大実験学校間が開業した。

中国メディアの科技日報などやレコードチャイナが伝えた。1号線は広州市黄埔区内の14.4kmを結ぶ路線で、昨年2020年7月1日に新豊路~地鉄長平間が開業している。路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)だが、地上のほか高架橋も走行。電車は電気二重層コンデンサ(スーパーキャパシタ)に充電した電気で走る。そのため、軌道の大半は架線が設置されていない。

中国・淮安の路面電車。車両の上方に架線がない。【撮影:草町義和】
停留場に設置された架線。路面電車は停留場の停車中に充電する。【撮影:草町義和】

科技日報などによると、停留場に設置された架線から電気を採り入れて充電。30秒未満で自動的に充電が完了するという。「架線がない路面電車」は近年、南京や武漢、淮安など中国の各都市で導入が続いている。