西武新宿線・中井~野方間の地下化「土留壁」工事など進む 進ちょく状況を公表



西武鉄道は1月1日、西武新宿線の中井~野方間で進めている地下化について、工事の進ちょく状況を公表した。

西武新宿線の中井~野方間。赤い部分が地下化される。【画像:東京都・中野区・西武鉄道】

中井寄りの現在の線路と地下線の接続部分(取付部)では、工事桁の架設に向けた準備工事が実施中。沼袋駅の部分も工事桁の架設に向けた準備工事が行われている。野方寄りの取付部では、土留壁(地下構造物の建設するための掘削を行う際、周辺の土砂の崩壊を防止するための壁)の工事が順次進められている。

シールドマシンを使って掘削、建設する区間については「現在シールド工事着手に向けた準備を進めています」(西武鉄道)としており、掘削工事はまだ始まっていない。

この地下化工事は、踏切の解消などを目的とした東京都の連続立体交差事業(連立事業)として進められているプロジェクト。2011年8月の都市計画決定、2013年4月の事業認可を経て工事に着手した。中野区内の線路(約2.4km)を地下化して7カ所の踏切を解消し、途中の新井薬師前駅と沼袋駅も地下化される。

事業期間は当初、2020年度末までとされていたが、用地買収の難航で工事が遅れており、現在は2026年度末の事業完了を予定している。