東急新横浜線「新綱島駅」仮称が正式駅名に 「温泉」「リバーサイド」押さえて1位



東急電鉄は12月21日、神奈川東部方面線のうち相鉄・東急直通線(東急新横浜線)に設けられる新綱島駅(仮称、横浜市港北区)について、開業時の正式な駅名を仮称と同じ「新綱島駅」にすると発表した。東急電鉄で新駅が開業するのは、こどもの国線の恩田駅(2000年3月29日)以来、約20年ぶり。

島式ホーム1面2線の地下駅になる新綱島駅の工事現場。【撮影:草町義和】

東急電鉄は今年2020年8月10日から9月6日まで、港北区内に在住・在職・在学の人を対象に駅名を募集。「新綱島」か「東綱島」、「綱島」以外の名称(自由記入)を選んで記入する方式だった。応募総数は1898票で、順位は次の通り。

1位:新綱島
2位:綱島温泉
3位:東綱島
4位:綱島東
5位:大綱橋
6位:綱島街道
7位:綱島リバーサイド
8位:鶴見川
9位:港北綱島
10位:綱島桃園

新綱島駅は島式ホーム1面2線の地下駅。東急東横線の綱島駅から東へ130mほどの場所に設けられる。改札口は1カ所で、エレベーター2基とエスカレーター13基を設けるほか、ホームドアも上下線に設置する。デザインコンセプトは「綱島の街の移り変わりを感じる駅」だ。

新綱島駅の日吉寄り。【撮影:草町義和】
新綱島駅の改札口イメージ。【画像:東急電鉄】

東急電鉄は「応募数による決定ではありません。ご応募いただいた駅名や理由を参考に、新駅にふさわしい名前を選考します」としていたが、結果的に1位の駅名が選ばれた。

同社は駅名の選定について、多数から支持されたことのほか、東急東横線の綱島駅の東側にできる新しい駅・路線の新規性や将来性、新幹線アクセス拠点である新横浜駅との親和性や綱島地区の新たな玄関口として、街全体のさらなる発展への期待を込めたとして、「新綱島駅」に決めたとしている。

相鉄・東急直通線は、西谷~羽沢横浜国大~新横浜~新綱島~日吉間の神奈川東部方面線のうち、2022年度下期に開業予定の羽沢横浜国大~日吉間の区間。西谷~羽沢横浜国大間の相鉄・JR直通線は昨年2019年11月に開業した。

新綱島駅の位置。【画像:東急電鉄】

相鉄・東急直通線の開業後は、新横浜駅を境に運営会社が相鉄と東急電鉄に分かれ、西谷~羽沢横浜国大~新横浜間が「相鉄新横浜線」、新横浜~新綱島~日吉間が「東急新横浜線」に。相鉄線と東急線の相互直通運転が行われる。