三菱商事は11月24日、同社とエジプトの大手建設会社「オラスコム・コンストラクション」の共同事業体がエジプト運輸省のトンネル公団からカイロ地下鉄4号線の第1期向け鉄道システムの納入を受注したと発表した。

契約額は約900億円。三菱商事は商務関連とシステムに必要な機器の供給を担当。オラスコムは土木工事と車両運転指令所などの建屋の建設を担当する。
カイロ地下鉄4号線の第1期は、カイロ中心部から大カイロ都市圏の南西部に位置するピラミッドを結ぶ新線。全長約19kmの区間に16駅が設けられ、予定ルートの近くにはギザのピラミッドがある。
日本の国際協力機構(JICA)による円借款が供与され、エジプトでは技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership=STEP)が初めて適用された円借款事業になる。