長崎電軌の路面電車1051号「1960年代の西武園」へ もと仙台市電、エントランスで展示

長崎電気軌道(長崎電軌)の路面電車が、西武グループの遊園地「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)に移る。10月28日、西武鉄道や西武園ゆうえんち社が発表した。来年2021年春の西武園ゆうえんちのリニューアルオープンにあわせ、展示される。

長崎電軌の1051号。【画像:ヒビノイロドリ。/PIXTA】

西武園ゆうえんちで展示されるのは、長崎電軌1050形電車の1051号。1050形は仙台市電モハ80形(のちのモハ100形)電車として1946~1950年に製造された24両のうちの5両で、1976年の仙台市電の廃止に伴い、長崎電軌が譲り受けて1050形として改造した。5両のうち1051号は1985年、開業70周年記念事業の一環として仙台市電時代の塗装に戻された。

2000年までに4両が引退して1051号の1両のみ残ったが、冷房装置が搭載されていない非冷房車のため、近年はイベント時などの臨時運行で使われていた。2019年の引退後も保管されているが、長崎電軌は今年2020年2月、内部の電機部品を除く車体を譲渡すると発表していた。

西武園ゆうえんちは「1960年代の懐かしさ」をテーマとしたリニューアルが計画され、現在工事中。10月31日限りで全面的に休園し、来年2021年春のグランドオープンを予定している。大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)の再建を手がけた会社「刀」との共同プロジェクトだ。

1960年代をテーマにリニューアルする新しい西武園ゆうえんちのイメージ。左下に路面電車の姿が見える。【画像:西武鉄道・西武園ゆうえんち社・刀】

1051号は、リニューアル後の西武園ゆうえんちのエントランスに設置される。西武鉄道などは「昭和の熱気を運び続けた本物の手触りを感じながら、エントランスからこの世界に一気に巻き込まれていきます」としている。

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