阿佐海岸鉄道11月30日限りで列車運行終了 阿波海南~海部はDMV導入まで代行バス無料



阿佐海岸鉄道は10月26日、線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)の導入工事に伴う、今後の列車・代行バスの運行スケジュールなどを発表した。11月30日限りで同社が運営する阿佐東線の列車運行を終了し、12月以降はDMV導入まで代行バスが運行される。

阿佐海岸鉄道の列車。【撮影:草町義和】

現在はJR四国の牟岐線・牟岐~阿波海南~海部間がDMV導入工事に伴い運休中で、同区間ではJRによる代行バスが運行されている。これに接続する阿佐海岸鉄道の阿佐東線・海部~甲浦間は、従来通り気動車による普通列車が運行されている。

11月1日からは、JR四国と阿佐海岸鉄道の境界駅が阿波海南駅に変わる。JR代行バスは引き続き牟岐~阿波海南~海部間で運行されるが、このうち阿波海南~海部間は無料で利用できる。阿佐東線の列車は、引き続き海部~甲浦間で運転される。

これに伴い、JR四国と阿佐海岸鉄道の連絡乗車券は、10月31日出発分をもって発売を終了。11月1日以降は、JR券がJR各駅~阿波海南間、阿佐海岸鉄道の切符は海部~甲浦間のみの発売になる。

阿佐海岸鉄道は11月30日限りで阿佐東線の列車の運行を終了。12月1日からは、牟岐線の代行バスの運行区間が牟岐~阿波海南駅に縮小され、阿佐海岸鉄道は阿佐東線・阿波海南~甲浦間で代行バスの運行を始める。牟岐線と阿佐東線の代行バスは阿波海南駅で乗換になるが、阿波海南~海部間の無料運行はDMVの導入まで引き続き実施される。

JR牟岐線と阿佐東線の今後のスケジュール。【画像:阿佐海岸鉄道】

DMVの導入時期は未定だが、来年2021年春頃までには導入されるとみられる。