近鉄「創業110周年」記念切符 歴代車両で埋め尽くした台紙セット、グッズも発売



近畿日本鉄道(近鉄)は9月8日、「創業110周年」を迎える9月16日から、記念切符と記念グッズを発売すると発表した。

「近鉄創業110周年記念乗車券」のイメージ。関西版(左)と東海版(右)の2種類ある。【画像:近鉄】

記念切符「近鉄創業110周年記念乗車券」 は「関西版」と「東海版」の2種類。110年の歴史のなかで運用されてきた車両の写真で埋め尽くした台紙に、合計1100円分となる乗車券3枚をセットする。

近鉄のおもな駅で、9月16日から12月30日まで発売の予定。ただし各1万1000枚の限定発売になり、売切次第発売を終了する。発売状況によっては通信販売を行う場合もあるという。

記念グッズは、A4サイズのオリジナルノート(350円)と、大きさが400mm×1100mmのスポーツタオルの2種類(1500円)。9月16日10時から近鉄百貨店のネットショップで販売し、10月1日からは近鉄グループの各ホテルでも販売する。

オリジナルノートは、これまでの近鉄を代表する車両を並べたデザインを採用している。スポーツタオルには、本年度2020年度末に引退する予定の12200系特急型電車と、今年2020年3月にデビューした新型名阪特急「ひのとり」のイラストが描かれている。

オリジナルノートのイメージ。【画像:近鉄】
記念スポーツタオルのイメージ。【画像:近鉄】

現在の近鉄は持株会社制への移行により2014年に設立され、持株会社の近鉄グループホールディングス(旧・近鉄)も戦時中の1944年の設立だが、その起源はいまから110年前の1910年9月16日、大阪~奈良間の鉄道建設を目的に設立された奈良軌道になる。同社は翌10月に大阪電気軌道(大軌)に改称し、1914年に開業。ほかの鉄道会社との統合や分離を繰り返し、現在の近鉄のネットワークを形成した。