秩父鉄道の電気機関車撮影会、10月に“仕切り直し” 石灰石輸送用貨車20両編成も



秩父観光興業は10月3・4日の2日間、秩父鉄道の熊谷貨物ターミナル駅(埼玉県熊谷市)で事前応募制の「秩父鉄道電気機関車撮影会」を開催する。

秩父鉄道の電気機関車。【画像:秩父鉄道】

通常は立ち入れない熊谷貨物ターミナル駅構内で実施する初めてのイベント。当初は3月下旬に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け中止になり、半年遅れの“仕切り直し”となった。

秩父鉄道秩父本線の武川駅(埼玉県深谷市)に集合してバスで熊谷貨物ターミナル駅へ。電気機関車5両と石灰石輸送用貨車のヲキ20形20両編成を撮影する。石灰石輸送用貨車の20両編成が熊谷貨物ターミナル駅に入線するのは、これが初めという。

開催時間は各日とも3コースに分かれており、「1コース」が9時~11時20分、「2コース」が11時30分~13時40分、「3コース」が14時~16時10分。「1コース」「2コース」は車両展示の撮影、「3コース」は車両展示・車両入替の撮影が可能だ。

各コースとも90人(最少催行人員15人)を募集。参加料金は中学生以上が8000円、3歳以上~小学生以下が7800円になる。申し込みは8月17日から28日まで、秩父観光興業が電話で受け付ける。

石灰石を運ぶ秩父鉄道の貨物列車。【撮影:草町義和】

熊谷貨物ターミナル駅は、JR貨物と秩父鉄道の貨物駅。JR高崎線の熊谷~籠原間にあり、武川~三ヶ尻~熊谷貨物ターミナル間を結ぶ秩父鉄道の貨物線(三ヶ尻線)が合流している。

三ヶ尻線は、秩父本線沿線で採取した石灰石を三ヶ尻駅に隣接する太平洋セメントの工場に運ぶ貨物列車が走っているほか、輸入した石炭を川崎からJR線経由で三ヶ尻まで運ぶ貨物列車も運転されていた。しかし、石炭を運ぶ貨物列車が3月のダイヤ改正を機に廃止されたため、三ヶ尻~熊谷貨物ターミナル間のみ9月をもって廃止される予定だ。