JR九州の観光列車「36ぷらす3」博多→鹿児島の発売保留 肥薩おれんじ線の一部不通で



JR九州は10月にデビューする観光列車「36ぷらす3」の運行計画を変更することを決めた。運行が予定されていたルートのうち、肥薩おれんじ鉄道線の八代~水俣間(熊本県)が、2020年7月豪雨の影響で運転を見合わせているため。復旧のめどが立たなかった場合、デビュー日も当初の計画より1日遅い、10月16日に変わる。

JR九州「36ぷらす3」のイメージ。【画像:JR九州】

「36ぷらす3」は1週間かけて九州を巡回する観光列車。1日ごとにコースを区切って販売する。JR九州が7月27日に発表したところによると、肥薩おれんじ鉄道線を通る木曜日のコース(博多9時52分発→鹿児島中央16時24分着)は、同線の復旧の見通しが判明するまで販売を保留。それ以外のコースは6月に発表した区間と時刻で運行する。

●金曜日「黒の路」(鹿児島本線~日豊本線)
 鹿児島中央12時16分発→宮崎15時57分着

●土曜日「緑の路」(宮崎空港線~日南線~日豊本線)
 宮崎空港11時25分発→別府16時46分着

●日曜日「青の路」(日豊本線~鹿児島本線)
 大分11時30分発→博多16時32分着

●月曜日「金の路」(鹿児島本線~長崎本線)
 博多10時51分発→長崎15時36分着
 長崎17時30分発→博多21時03分着

JR九州は同区間の復旧の見込みが立ち次第、運行計画を改めて案内するとしている。復旧の見込みが立たなかった場合、デビュー日は10月16日に変わる。2021年1月以降の運行計画は、当初の計画から変更があった場合には案内するという。

10月16~19日運行分の各コースのランチプラン・ディナープランののべ4日5本分は、8月1日11時から8月5日まで先行販売。10月16日~12月14日運行分ののべ36日45本分の一般販売は、8月7日11時から始める。先行販売は「36ぷらす3」専用ウェブサイトのみで販売され、一般販売は専用ウェブサイトのほかJR九州駅旅行の窓口などで販売される。

このほか、一般臨時列車の切符として発売されるグリーン席プランは、乗車日の1カ月前に該当する日の10時から発売される。