豊肥本線・肥後大津~阿蘇間4年3カ月ぶり列車走る 熊本地震で不通、試運転始まる



運休中の豊肥本線・肥後大津~阿蘇間(熊本県)の復旧工事がほぼ完了し、7月21日から試運転が始まった。2016年4月の熊本地震で甚大な被害が発生し、列車が走るのは4年3カ月ぶり。今年2020年8日8日の営業運転再開に向け、準備は最終段階に入った。

三段式スイッチバックの立野駅に入る豊肥本線の試運転列車。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

この日は熊本駅から試運転用のキハ40系気動車(キハ147形の2両編成)が肥後大津駅に送り込まれ、9時50分頃に阿蘇方面に向け肥後大津駅を発車した。ゆっくりとした速度で進み、三段式スイッチバックのある立野駅には10時14分頃に到着。その数分後に進行方向を変えて次のスイッチバックに向かった。

明日7月22日以降は運転士の技術習熟を目的とした訓練運転が行われ、9~18時台に3~4往復程度運転。8月8日の営業運転再開に備える。

立野駅に到着した試運転列車。【撮影:鉄道プレスネット編集部】
スイッチバックして立野駅を発車。次のスイッチバック地点へ向かう。【撮影:鉄道プレスネット編集部】
スイッチバック地点(左)は土砂崩落の復旧工事が行われた。【撮影:鉄道プレスネット編集部】