叡山電鉄『ゆるゆり』イベント中止、コラボ切符は発売時刻変更 豪雨とコロナの影響



叡山電鉄(京都市下京区)は、7月豪雨による一部区間運休と新型コロナウイルス感染拡大を受け、7月24日に開催予定だった『ゆるゆり』とのコラボイベントの中止を決めた。企画切符の販売やポスター掲出は内容を一部変更する。

『ゆるゆり』ラッピング電車に取り付けられているヘッドマークのイメージ。【画像:叡山電鉄/(C)なもり・一迅社】

『ゆるゆり』は漫画誌『コミック百合姫』(一迅社)連載の漫画。叡山電鉄は7月初旬から『ゆるゆり』キャラクターのイラストで装飾したラッピング電車を運転しており、7月24日には八瀬比叡山口駅にラッピング電車を停車させ、原作コミックスやコラボグッズの販売などを行うイベントを行う予定だった。

コラボ企画の切符「ゆるゆりコラボきっぷ」は、7月24日の8時30分から出町柳駅で発売する予定だったが、発売開始時刻を6時に変更。コラボポスターは貴船口駅掲出分を元田中駅に、鞍馬駅掲出分を岩倉駅に、それぞれ変更した。7月25日から鞍馬駅に設置される予定だった『ゆるゆり』キャラクターのスタンディ・ポップは修学院駅への設置に変わる。

叡山電鉄では7月8日の大雨により、鞍馬線の貴船口駅付近で線路への土砂流入や倒木、電柱の倒壊など大きな被害が発生。同線の市原~鞍馬間の運転を見合わせている。また、7月14日には京都府独自の新型コロナウイルス基準が「警戒基準」に。叡山電鉄は客や関係者への感染拡大防止と安全確保のため、イベントの中止を決めたとしている。『ゆるゆり』以外のイベントも、一部は実施を見合わせている。

叡山電鉄は市原~鞍馬間の運転再開について「相当の期間を要する見込み」としており、復旧のめどは立っていない。同区間の代行バスは運転されていないが、京都バスの路線バスが利用可能。定期券の利用者に限り振替輸送を行っている。

貴船口駅付近で発生した土砂崩れ。【画像:叡山電鉄】