JR神戸線の芦屋駅、リニューアル工事が本格化 橋上駅舎を増築



JR西日本は7月13日、東海道本線(JR神戸線)の芦屋駅(兵庫県芦屋市)のリニューアル計画について、8月から本格的な工事に着手すると発表した。

芦屋駅のリニューアル後のイメージ(南口側)。【画像:JR西日本】

現在の橋上駅舎を改修するほか、南西側に増築(床面積約1400平方m)する。リニューアルのコンセプトは「人と、まちと、美しく調和する。 NEW ASHIYA STATION」。駅舎は「国際文化住宅都市として築き上げてきた芦屋の歴史、文化との調和」を図るといい、「新しい芦屋を印象付ける現代的でまちに開いた駅舎デザイン」にするという。

バリアフリー設備は、エスカレーターを各ホームに上下1基ずつ計4基、北口と南口へも上下1基ずつ計4基を新設。南口エレベーターは増築駅舎内に移す。駅のコンコースも内外装を改修し、増築駅舎内には幅約6mのコンコースを設ける。このほか、トイレの拡張や改修、みどりの窓口・改札の移転と改修、店舗の整備を行う。

南口コンコースのイメージ。【画像:JR西日本】

増築駅舎は2021年度末から南口エスカレーターを除き暫定的に使用を開始。全体の完成は2023年度を目指す。現在の駅舎内の施設は段階的に使用を開始するという。

JRの芦屋駅は1913年に開業。1995年の阪神・淡路大震災では駅施設が全壊し、1997年に復旧工事が完了した。今年2020年3月には駅ビルがリニューアルオープンしている。JR西日本と芦屋市は2018年度、駅施設のリニューアルについて協定を締結し、これまで準備工事を進めてきた。

芦屋駅の平面図。【画像:JR西日本】