九州南部の大雨で鉄道各線が運休 九州新幹線は再開、肥薩線は被害甚大か



7月4日早朝から九州南部を襲った大雨の影響で鉄道各線の運転が見合わせられている。特に肥薩線は線路沿いの球磨川の大規模氾濫で大きな被害が発生している模様だ。

球磨川のライブカメラ映像(八代市坂本町西鎌瀬)。画像左脇にあるはずの肥薩線の第一球磨川橋りょうが水位の上昇で見えなくなっている。【画像:国土交通省】

JR九州によると、運転を見合わせている区間(7月4日12時時点)は、鹿児島本線・川内~鹿児島中央間、日豊本線・南宮崎~鹿児島間、日南線・南宮崎~志布志間、肥薩線・八代~隼人間、吉都線・都城~吉松間、指宿枕崎線・五位野~枕崎間。このほか、肥薩おれんじ鉄道線やくま川鉄道の湯前線も運転を見合わせている。

九州新幹線は熊本~鹿児島中央間で運転を見合わせていたが、9時30分に運転を再開した。ただし7月4日は終日減便し、上下とも2時間1本程度に。一部の区間で速度を落として運転する場合があるため、列車の遅れが発生するという。

国土交通省の九州地方整備局八代河川国道事務所が公開している球磨川のライブカメラ映像によると、肥薩線の鎌瀬~瀬戸石間にある第一球磨川橋りょう(熊本県八代市)は水位の上昇で水没したとみられる。