子供から知事への手紙を紹介する滋賀県のウェブコンテンツ「子ども県民の声ひろば」で12月25日、北陸新幹線の米原ルート整備を希望する子供から知事への手紙が紹介された。これに対して滋賀県知事は「おうえんしていません」と回答した。

「子ども県民の声ひろば」で紹介された「子どもから知事への手紙」の内容は、「北陸新幹線が、米原までつながったらいいなぁ」というもの。これに対して知事は「北陸新幹線は、東京(とうきょう)と大阪(おおさか)をつなぐ、とてもだいじな新幹線です」「もし大きなじしんがあって、東海道(とうかいどう)新幹線がつかえなくなったときにもやくにたちます」などとし、北陸新幹線の早期整備が必要であると主張した。

そのうえで「いまは敦賀市(つるがし)と小浜市(おばまし)と京都市(きょうとし)をむすぶせんろが、いちばん早くできそうなので、このせんろをおうえんしています」とし、小浜・京都ルートを支持していることを示した。
一方、米原ルートについては「東海道新幹線のかわりにはなれませんし、滋賀県(しがけん)にとって、とてもお金がかかります」「そのため、わたしたちはこのせんろをおうえんしていません」とし、同ルート不支持の理由として滋賀県の負担が増えることなどを挙げた。

北陸新幹線は高崎~敦賀が2024年3月までに開業。敦賀~新大阪は未着工だが、2016年に整備新幹線の与党プロジェクトチームが小浜・京都ルートの採用を決めている。
それまで滋賀県は米原ルートでの整備を要望していたが断念。現在は県内のJR在来線が北陸新幹線の並行在来線として経営分離の対象になることを阻止する方向で動いている。とくに2024年以降、三日月大造知事は小浜・京都ルート支持を明確に示しつつ、米原ルートでの整備に反対している。
一方で2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したのを機に、小浜・京都ルートに比べ建設距離が短く事業費や工期で有利とされる米原ルートの再考を求める動きが強まっている。今年2025年10月、公明党が連立政権から離脱し、新たに自民党と日本維新の会による連立政権が発足。維新は以前から米原ルートでの整備を求めており、12月に入って開かれた与党プロジェクトチームでは米原ルートなど計8案を示して再検証を行うよう求めている。
これに対して三日月知事は、12月15日の記者会見で「精力的に再検証していただきたい」としつつ「(米原ルートは)求めてもいないし、望んでもいない」と述べ、米原ルートの整備を求める動きを牽制した。
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