ドイツ新型「ICE L」まもなくデビュー タルゴ開発、初のノンステップ高速列車



ドイツ鉄道(DB)は10月17日、新しい高速列車「ICL E」に導入する新型車両の発表式をベルリン東駅で開催した。12月から営業運転を開始する。

ドイツの高速列車に導入される「ICE L」。【画像:タルゴ社】

新型車両はスペインの車両メーカー「タルゴ社」が展開している「タルゴ」シリーズのうち「タルゴ230」を採用。1編成は17両の客車と機関車で構成される。最高速度は230km/h。

1編成の長さは機関車を含まない場合で236m。1両あたりでは機関車が19.7mで、客車は13.3mか18.3mになる。従来の「タルゴ」と同様、客車は1軸独立の連接構造。機関車は編成の片方のみ連結され、機関車を連結しない方には客車に運転台を設けている。客車は車椅子に対応した低床式で、ドイツの高速列車としては初めてノンステップ車両を採用した。

スペインからドイツに搬入したときの「ICE L」(2023年)。【動画:タルゴ社/YouTube】

1編成の座席数は1等85席と2等477席の合計562席。すべての座席にコンセントと折り畳み式テーブル、タブレットホルダーが設けられている。Wi-Fiサービスを提供するほか、窓は携帯電話の電波を遮らないよう設計して受信状態を改善した。また、軽食堂や子連れ客向けのファミリーエリア、自転車置き場などを設けている。

「ICE L」の運行計画。【画像:ドイツ鉄道/タルゴ社】

タルゴ社によると、12月14日のダイヤ改正にあわせてベルリン~ケルンで運行を開始。その後ドイツ国内の観光路線や主要都市間で順次運行を開始する。将来的にはオランダのアムステルダムやデンマークのコペンハーゲン、オーストリアのウィーン方面へも運行される予定という。

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