ICカード非対応エリアで「スマホ定期券」JR九州も試験導入 バス向けアプリ活用



JR九州は4月1日から、ICカードが導入されていない線区で「スマホ定期券」サービスを試験導入する。バス向けのスマートフォンアプリ「バスもり!」を活用。通学生限定でスマホを定期券として使えるようにする。

「スマホ定期券」の表示イメージ。運転士や車掌に画面を提示することで列車を利用できる。【画像:JR九州・ウェルネット】

試験導入の対象となるのは、唐津線の中多久駅(佐賀県多久市)を最寄り駅とする多久高校か、長崎本線の多良駅(佐賀県太良町)が最寄り駅の太良高校に通う高校生。次の区間の各駅から中多久駅または多良駅までの通学定期券を「スマホ定期券」サービスで購入できる。

長崎本線:鍋島~肥前大浦
佐世保線:肥前山口~高橋
唐津線:久保田~鬼塚
筑肥線:山本~伊万里

購入に際しては、事前に学校事務担当者への申し込みが必要。「バスもり!」をスマホにダウンロードしてアカウントを作成し、スマホ上で操作すると高校生用の通学定期券(1・3・6カ月)を購入できる。購入後は利用開始日からスマホに定期券を表示することができ、運転士や車掌に定期券を表示した画面を提示することで列車を利用できる。

「バスもり!」はウェルネットが提供しているバス向けのスマートフォンアプリ。おもに高速バスの切符の購入に対応している。ウェルネットは昨年2019年9月から、JR東日本と共同で「バスもり!」を使った通学定期券のモニタリングを実施した。スマホの画面を係員が確認するタイプで、ICカードに比べ設備投資を大幅に抑えられるなどのメリットがある。

JR九州の「スマホ定期券」試験導入はこれに続くもの。同社は駅に行かなくても手元のスマートフォンで定期券をいつでも購入でき、そのまま列車に乗れるメリットを活用してサービスの向上を目指すとしている。