JR東海バスは2月14日、同社で最後のV8エンジンを搭載した国産2階建てバス「エアロキング」(2005年式のMU612TX、744-05991号車)が3月下旬で引退すると発表した。引退前最後のイベントとしてラストランツアーが行われる。
ツアーは3月18・19日の計2日、午前の部(8時45分出発)と午後の部(14時15分出発)に分けて実施される。名古屋駅からJR東海バス名古屋支店まで往復し、今回引退する2005年式「エアロキング」のほか2010年式「エアロキング」(BKG-MU66JS)との乗り比べを行う。廃車車両の部品販売やグッズ販売も行われる。
旅行代金は5000~6000円。申込みは2月17日~3月6日13時の期間、JR東海バスのウェブサイトで受け付ける。申込多数の場合は抽選。
「エアロキング」は1980年代後半に登場した三菱ふそうの国産2階建てバス。都市間の高速バスとして大量導入され、JR東海バスも名古屋~東京の東名ハイウェイバスや夜行高速バス「ドリーム号」で運用していた。
2010年に「エアロキング」の製造が終了し、2016年頃から外国製2階建てバスへの更新が進んでいる。JR東海バスは2019年から外国製2階建てバスの導入を開始。同社の「エアロキング」は残り4両となった。
このうちV8エンジンを搭載した2005年式「エアロキング」の744-05991号車は昨年2022年6月限りで通常の営業運行を終了。その後はイベントや社員養成用として使われていたが、今年2022年3月下旬の引退が決まった。
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