IGRいわて銀河鉄道「下田新駅」地元団体が推進委設立 盛岡市・玉山村の合併で浮上



盛岡市玉山地区の団体で構成される「IGR新駅誘致推進会」が2月1日、発足した。IGRいわて銀河鉄道線に「下田新駅」を整備することを目指す。

IGRいわて銀河鉄道線(青)と下田新駅の設置が見込まれる地域(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

下田新駅は渋民~好摩間の玉山地区に設けることが考えられている。盛岡市と玉山村(現在の盛岡市玉山地区)の合併協議で浮上し、2006年合併時の新市建設計画(2006~2015年度)に盛り込まれた。しかし期間中に完成のめどが立たず、盛岡市は2015年、下田新駅の事業期間を9年延長して2024年度に変更した。2021年9月に盛岡市がまとめた「もりおか交通戦略(第二期)」では「下田新駅の設置可能性検討」が盛り込まれている。

合併前の2005年、玉山村は新駅整備の事業費を1億1000万円と算定したが、IGRいわて銀河鉄道は2009年に9億8000万円と試算。盛岡市が2015年に試算したコスト削減案(駅舎やホーム上屋の整備を省略)でも9億4000万円とされた。利用者数は1日あたりの乗車人員で250人程度が見込まれている。盛岡市は当初計画時からの土地利用情勢の変化や新駅利用者の推計結果、概算事業費と計画額に大きな差が生じていることなどの課題があるとしている。

《関連記事》
田沢湖線「前潟駅」新駅名は仮称のまま 盛岡イオンモール近く、来年3月開業へ
奥羽本線・蔵王~山形「新駅」山形市とJR東日本が協議 かつて私鉄新線の計画も