西武鉄道40000系「ロング車」増備、高架化や地下化も推進 2020年度設備投資計画



西武鉄道は9月24日、本年度2020年度の鉄道事業設備投資計画の概要を発表した。ホームドアの整備や駅のリニューアル、通勤車両の増備などを行う。総額は198億円。

線路の直上に姿を現した東村山駅の高架橋。【撮影:草町義和】

西武鉄道は1日あたりの乗降人員が10万人以上の駅について、本年度をめどにホームドアの整備を推進してきた。池袋駅の2~6番線ホームと練馬駅は設置済み。西武新宿・高田馬場・所沢・国分寺の各駅は本年度をめどに整備する。同社は来年度2021年度以降も引き続き設置を検討するとしている。

新宿線・中井~野方間を地下化する連続立体交差事業(連立事業)は、始終端取付部の土木工事や駅部の仮設工事を実施。新宿線・国分寺線・西武園線の東村山駅を高架化する連立事業は、駅部の高架橋構築工事や始終端取付部の仮線路工事を行う。

多磨駅のリニューアル後のイメージ。【画像:西武鉄道】

駅の改良工事は、所沢・ひばりヶ丘・多磨の各駅で引き続き推進。多磨駅は本年度の橋上駅舎化と自由通路の使用開始を予定している。

40000系はロングシート車を2編成増備する(写真はデュアルシート車)。【撮影:草町義和】

通勤車両は40000系電車を2編成増備する。2017年にデビューした40000系は、クロスシートとロングシートの両方に転換できるデュアルシートを設置しているが、昨年度2019年の増備分は全席ロングシートに。本年度の増備分もロングシート車になる。