名鉄名古屋本線・桜~本星崎の高架化、環境アセス手続き進む 本星崎駅を先行着手へ



名古屋市は名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線・桜~本星崎間の連続立体交差事業(連立事業)の実施に向け、環境影響評価(環境アセス)の手続きを進めている。早ければ2021~2022年度にも事業認可される見込み。まず本星崎駅付近の高架化が先行する。

名鉄名古屋本線の高架化区間。まず本星崎駅付近(赤)と呼続駅付近(緑)が高架化され、その後残りの区間(青)が高架化される。【作成:鉄道プレスネット編集部/国土地理院の地図を加工】

この連立事業は、名古屋市南区呼続二丁目から阿原町地内までの約3.9km、名鉄名古屋本線の線路を高架化し、12カ所ある踏切を解消するもの。桜・本笠寺・本星崎の3駅も高架駅になる。このほか、この連立事業区間の北寄りにある呼続駅付近も、河川整備事業の一環として高架化される。

連立事業は現在、環境アセスの手続きが進行中。昨年度2019年度は方法書が作成され、今年2020年4月には方法書に対する市長意見書の縦覧が行われた。本年度2020年度は準備書の作成が進められる予定。2021年度中にも都市計画の変更手続きが行われ、変更手続きが完了次第、事業認可される見通しだ。

連立事業は本星崎駅付近の第1期区間と、それ以外の区間の第2期区間に分けて実施することが考えられている。事業認可から14~15年かけて第1期区間を整備し、これと同時期に呼続駅付近の高架化も実施。第2期区間は事業認可の15年目から35年目にかけて整備される見込みだ。