両備ホールディングスなど岡山の電車・バス5社は8月29日、共同経営計画の認可を国に申請した。認可された場合、5社は10月1日に運賃を改定。価格競争に幕を閉じる。

共同経営計画の対象区域は岡山市内中心部などで、路線バス5社(両備ホールディングス=両備バス・岡山電軌・中鉄バス・下津井電鉄・備北バス)の56路線と路面電車(岡山電軌)の2路線。
現在は運賃が120円や140円の区間を160円に統一する予定。最大で40円値上げする。現行運賃が160円以上の区間は変更しない。両備ホールディングスによると、今回の運賃改定で2029年度には5社あわせて年間約1億4900万円の収支改善効果が期待されるという。
岡山電軌の路面電車は、共同経営計画の申請とは別に軌道法に基づく旅客運賃上限変更認可が申請され、今年2025年8月29日に認可された。普通旅客運賃は現行140円(一部区間は120円)のところ、160円に統一される。

岡山市では1999年ごろから、都心部の電車・バス運賃が価格競争で安くなっていた。一部の区間や方面では消費税率の引き上げの際も消費税の転嫁が実施されず、事業者が増税分を持ち出している状況だ。
その一方で人件費や燃料費の物価上昇で経営が厳しくなっており、「公共交通を持続的に市民の方へ提供していくためには、認可運賃レベルの運賃設定による収益改善が喫緊の課題」(両備ホールディングス)になっていた。こうしたことから5社は2025年2月、運賃を認可水準に改定する方針を岡山市公共交通網形成協議会で示し、了承されていた。
※追記(2025年10月6日11時48分)
国土交通省は2025年9月19日に認可。5社は10月1日に運賃を改定した。
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