JR北海道のスマホ定期券「道東・道北全域」エリア拡大、QR改札も導入



JR北海道とウェルネットは3月12日、JR北海道が導入している定期券サービス「スマホ定期券」の対象エリアを拡大すると発表した。道東・道北の全域で利用できるようになる。

新たにスマホ定期券が利用できるようになる宗谷本線の名寄駅。【画像:firstocean/写真AC】

現在のサービスエリアは石北本線・西留辺蘂~網走と釧網本線・網走~緑。4月1日からは宗谷本線・稚内~旭川と石北本線・新旭川~網走、釧網本線・網走~東根室、根室本線・新得~根室、富良野線・旭川~富良野に拡大する。臨時駅の原生花園・細岡・ラベンダー畑の3駅は対象外。営業キロが100km以内の区間で利用できる。

スマホ定期券の現行エリアと拡大エリア。【画像:JR北海道】

あわせてサービス内容もリニューアルする。決済手段は現在のクレジットカード・コンビニ支払い・ATM支払いに加え、ネット銀行での支払いにも対応する。払い戻しもスマホ上で行えるようにする。

通学定期券は、12時までに申し込めば当日中に承認結果を通知。支払いが完了すれば利用できる。購入時に必要な通学証明書などの確認は新規購入時の一度だけに減らす。

このほか、旭川・帯広・釧路の3駅にQRコード対応の改札機、北見・富良野の各駅にはQRコードの読取器を設置。画面にQRコードを表示して改札機や読取器にかざすと改札を通過できる。改札機や読取器がない駅などでは、従来通り乗務員・駅員に提示する。

改札の通過手順。【画像:JR北海道】
スマホ画面に表示した定期券の券面イメージ。【画像:JR北海道】

スマホ定期券は、ウェルネットのスマートフォンアプリ「バスもり!」を活用したJR北海道のチケットレス定期券サービス。2018年にサービスを開始した。アプリ上で購入でき、スマホの画面に定期券の券面を表示することで定期券として利用できる。

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