日韓結ぶJR九州の新型高速船「クイーンビートル」就航延期 9月以降にデビューか



JR九州高速船は、福岡と韓国の釜山(プサン)を結ぶ国際航路に導入する新型高速船「QUEEN BEETLE(クイーンビートル)」について、このほど就航の延期を決めた。

就航延期が決まった「クイーンビートル」のイメージ。【画像:JR九州】

「クイーンビートル」は、三つの船体を並べてつないだ形の三胴船(トリマラン)構造を採用した新型高速船で、定員は従来の高速船の約2.5倍。現在オーストラリアで船の建造が進められており、当初は今年2020年7月15日の就航を予定していた。

JR九州高速船によると、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、オーストラリア政府が外国人の入国を禁止する措置をとっている。このため「クイーンビートル」に搭載する機器のメーカー検査員がオーストラリアに入国できず、完成検査が実施できない状態になったことから、就航の延期が決まった。新たな就航日は未定だが、9月以降の就航を検討しているという。

従来高速船の「BEETLE(ビートル)1~3世」も運休中で、4月末までの全面的な運休が決まっている。