ベトナムで「ルイ・ヴィトン列車」運行か フランス側、車両輸入の例外を求める



ルイ・ヴィトンなどフランスのファッションブランドがベトナムでの豪華観光列車の運行に意欲を示していることが明らかになった。11月24日、VTVなどベトナム現地メディアが報じた。

ベトナムの鉄道を走る豪華観光列車のイメージ(画像生成AIを使用)。【作成:鉄道プレスネット/Bing Image Creator】

フランスのオリビエ・プロシェ駐ベトナム大使は11月23日、ベトナムのグエン・バン・タン運輸大臣と会談。そのなかでプロシェ大使は、ルイ・ヴィトンを含むフランスの有名なファッション企業が観光列車の運行を希望していると述べた。

この構想は30年以上運行されている古い車両を修繕してベトナムに搬入し、首都ハノイとホーチミンを結ぶ全長約1700kmの南北縦断鉄道で豪華観光列車を運行するというもの。フランス側は豪華観光列車がベトナムの鉄道を走行できるよう、現在の輸入規制の例外を認めるよう求めている。

これに対しタン運輸相は構想を支持する考えを示したが、古い車両の導入に際してどのような例外が必要かを明確に示すようフランス側に求めたという。

豪華観光列車の運行が構想されているベトナム・ハノイ~ホーチミンの鉄道(赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

ベトナムの法令では中古の鉄道車両を輸入する場合、輸入する前に使われていた期間が旅客車で10年未満、貨車が15年未満とされている。ベトナム鉄道総公社(ベトナム国鉄)は2021年、JR東日本からキハ40系気動車を輸入することを計画したが、運輸省は輸入に同意しなかった。

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