能勢電鉄の妙見山ケーブルカー「廃止繰り上げ」冬季休業の前に営業終了



能勢電鉄は9月22日、鋼索線(妙見の森ケーブル、兵庫県)の廃止を繰り上げると国土交通省の近畿運輸局長に届け出た。これにより妙見の森ケーブルは冬季休業に入る前の12月3日限りで営業を終了する。

12月に廃止されることが決まった妙見の森ケーブル。【画像:Suikotei/CC BY-SA 4.0】

妙見の森ケーブルは妙見山の山麓側のケーブルカー。能勢電鉄はケーブルカーのほか山頂側の索道線(妙見の森リフト)やバーベキューテラスなどの観光施設を組み合わせた「妙見の森事業」として展開していた。

観光客の減少による採算性の悪化などを受け、能勢電鉄は妙見の森事業の終了を決定。6月に妙見の森ケーブルの廃止を近畿運輸局長に届け出ていた。当初は廃止予定日を1年後の来年2024年6月24日としていたが、近畿運輸局長が廃止を繰り上げても問題ないと能勢電鉄に通知したことから、同社は冬季休業に入る前に廃止することを決めた。

繰り上げ後の新しい廃止予定日は今年2023年12月4日。最終営業日はその前日の12月3日になる。妙見の森のほかの事業もケーブルカーと同時に営業を終了する。

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