西武新宿線・入曽駅「橋上化」着工、東西自由通路も 狭山市の周辺整備事業に協力



西武鉄道は7月18日、西武新宿線・入曽駅で東西自由通路・橋上駅舎の整備工事に着手したと発表した。埼玉県狭山市による同駅周辺整備事業の一環。西武鉄道は狭山市に協力して事業を実施する。事業完了は2025年度末の予定。

入曽駅周辺整備事業の完成イメージ。【画像:狭山市/西武鉄道】

現在の入曽駅は相対式ホーム2面2線。地上駅舎を東西両側に設けており、改札内の跨線橋で1番線ホームと2番線ホームを結んでいる。西武鉄道が7月に着手した整備工事では、現在の地上駅舎がある場所の北東側(本川越寄り)に橋上駅舎を新設。橋上駅舎の東西を結ぶ自由通路の整備や既存駅舎の解体工事、ホームの舗装や上屋の改修なども行う。

周辺整備事業では、橋上駅舎の東西にそれぞれ駅前広場を整備。東側にある小学校跡地を活用した複合商業施設の整備も計画されている。駅前広場につながる道路の整備なども行い、道路交通の安全性向上や駅周辺の活性化を目指す。

入曽駅周辺整備事業の土地利用計画図(2023年6月時点)。【画像:狭山市】

狭山市によると、入曽駅周辺の整備計画は1980年ごろから事業化が検討されてきたが地権者との交渉が難航し、2013年に事業化を断念した。しかし、周辺の道路状況が改善されないまま開発が進んだため、交通事故が多発。従来の計画範囲を縮小して改めて周辺整備を行うことにしたという。

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