中国国家鉄路(中国国鉄)は2月8日、黄海に面した中国貿易港の連雲港と江蘇省北西部の徐州を結ぶ高速鉄道が同日開業したと発表した。同区間を1時間強で結ぶ。
連雲港~徐州間の開業により、黄海からシルクロード上にある中国西部の最大都市ウルムチ(新疆ウイグル自治区)までの高速鉄道が全通した。まず2010年に鄭州~西安間が開業し、2013年に西安~宝鶏間、2014年に蘭州~ウルムチ間、2016年に徐州~鄭州、2017年に宝鶏~蘭州間が順次開業し、今年2021年2月8日に最後まで残った連雲港~徐州間が開業した。
連雲港~ウルムチ間の高速鉄道の延長は3422km。北海道・東北・東海道・山陽・九州新幹線の新函館~東京~鹿児島中央間(営業距離ベースで2326.3km)の1.5倍ほどの距離がある。中国の「八縦八横」(南北縦断8本と東西横断8本の幹線ルート)のうち、東西横断路線で最長の高速鉄道になった。
中国国鉄は「新ユーラシア・ランドブリッジ」の開発を強力にサポートする路線としている。