岡山・備後エリアの新型227系「Urara」運行開始日が決定 117系が運行終了へ



JR西日本は5月29日、227系電車の岡山・備後エリア向け車両「Urara(うらら)」を7月から運行すると発表した。「Urara」の運行開始に伴い、117系が定期列車での運行を終了する。

岡山・備後エリアに導入される227系「Urara」。【画像:JR西日本】

運行開始日は7月22日。当初は山陽本線の岡山~三原、宇野線(宇野みなと線)の茶屋町~宇野、宇野線・本四備讃線(瀬戸大橋線)の岡山~児島、伯備線の倉敷~総社で運行する。JR西日本は運行範囲について、順次拡大の予定としている。

227系は2015年、広島エリアでデビューした普通列車用の新型車両。2019年には和歌山エリアにもデザインや設備を一部変更して導入された。いずれも各エリアの普通列車で運用されていた国鉄電車を置き換えている。

JR西日本は2021年11月、岡山・備後エリアにも227系を導入すると発表。岡山の桃などをイメージしたピンクのデザインを車体に施す。車両愛称は一般から募集し、今年2023年1月に「Urara」にすることが発表された。

定期列車での運行を終了する117系。【画像:塩ゆうた/写真AC】

岡山・備後エリアの電化路線では、老朽化した国鉄電車の113系電車や115系電車、117系電車が普通列車で運用されている。JR西日本は「Urara」の運行開始に伴い117系の定期列車での運用を終了するとしており、今後も「Urara」の順次投入にあわせて老朽化した国鉄電車の引退が進むとみられる。

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