阪神電鉄の武庫川線に「タイガース」「甲子園」デザインの電車 5500系を改造



阪神電気鉄道(阪神電鉄)は2月21日、武庫川線(兵庫県西宮市)に新しいデザインの車両を導入すると発表した。5月末から同線で運行を始める。

阪神タイガースをイメージした「タイガース号」。【画像:阪神電鉄】

本線と神戸高速線で運用されている普通用車両の5500系電車を改造して武庫川線に転用するもの。このほど2両編成2本が完成した。車体のデザインは編成ごとに異なり、「タイガース号」「甲子園号」という愛称が付けられた。

「タイガース号」は、阪神タイガースをイメージさせる黄色と黒をベースに車体をデザイン。内装も壁面はタイガースのユニフォームをイメージしたデザインになっている。また、阪神タイガースのシンボルマークが内外装の随所にあしらわれている。

「甲子園号」の車体は緑と白の2色を使い、阪神甲子園球場のツタや芝生、白線をイメージさせるデザインでまとめた。内装は床に阪神甲子園球場の土やマウンドなどをデザイン。壁面には球場外壁のレンガをイメージしたデザインになった。

甲子園球場をイメージしたデザインの「甲子園号」。【画像:阪神電鉄】
「タイガース号」の内装。【画像:阪神電鉄】
「甲子園号」の内装。【画像:阪神電鉄】

武庫川線は、本線の武庫川駅から武庫川団地前駅までを結ぶ1.7kmの路線。同線がある西宮市内には、阪神タイガースの本拠地で高校野球の開催地としても知られる甲子園球場がある。

同線では現在、1960~1970年代に製造され2000年に改造された2両編成の7861・7961形電車と7890・7990形電車が使われており、老朽化が進んでいる。阪神電鉄は車齢20年程度の車両を改造して武庫川線に導入し、バリアフリー化を推進する方針を今年2020年1月までに明らかにしていた。