札幌駅「11番線」10月16日から使用 1番線廃止で北海道新幹線のスペース確保



JR北海道は8月17日、札幌駅に新設する11番線を10月16日から使用開始すると発表した。同時に1番線を廃止する。北海道新幹線の工事の一環。

札幌駅の1・2番線ホーム。1番線(左)を廃止してホーム幅を縮小する。【撮影:草町義和】

11番線は10番線の北側に設置。ホームは6両編成に対応し、階段2カ所とエスカレーター2基、エレベーター1基が設けられる。現在の1・2番線ホームは1番線を廃止して2番線ホームに変わる。

列車の発着時刻は一部を除き変わらないが、発着ホームは多くの列車で変わる。新千歳空港行き快速「エアポート」はいまと同じ5・6番線ホーム。札沼線(学園都市線)の発車は11番線ホームに統一される。

11番線の使用開始に向けた信号工事のため、9月3・10日、10月15日の夜と9月4・11日、10月16日の朝は一部列車の運休と運転区間の変更が行われる。

2番線ホームは10月から2023年度冬にかけ改良工事を実施。幅を縮小して北海道新幹線の高架橋を構築するためのスペースを生み出す。

新設される11番線と1番線廃止後の新幹線高架橋の位置。【画像:JR北海道】

ほかにも北海道新幹線の工事に伴い、駅構内の商業施設「パセオ」が9月30日限りで全面的に営業を終了。10月1日から東西コンコース内のエスカレーターが利用できなくなるほか、11月1日から南側連絡通路が利用できなくなる。

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