日暮里・舎人ライナー「330形3次車」6月25日から運行 初の「既存車両の更新」



東京都交通局は6月23日、日暮里・舎人ライナー330形の増備車両(3次車)を6月25日から運行すると発表した。既存車両の置き換えを図る。

330形の3次車。【画像:東京都交通局】

330形3次車の車内座席はすべてロングシートとし、定員は262人。一部ロングシートの300形1次車より17人多い。セキュリティ強化のため全車両に防犯カメラ(1両2カ所)を設置。フリースペースは300形1次車が中間車1両のみ2カ所設けているのに対し、330形3次車は全車両に計6カ所(4両1カ所、1両2カ所)設ける。

まず6月25日に1編成が運行を開始し、本年度2022年度から2024年度にかけ順次導入。既存車両のうち5両編成12本を置き換える。これにより全編成の8割を全面的にロングシート化し、朝ラッシュ時の混雑緩和を図るという。

330形3次車と300形1次車の比較。【画像:東京都交通局】

日暮里・舎人ライナーは2008年に開業し、300形1次車の5両編成12本が導入された。その後は利用者の増加に伴う車両の増備が順次行われているが、既存車両の更新用として新造車両が導入されるのは今回が初めてだ。

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