京成電鉄「旧博物館動物園駅」でコンサート 3月に3回開催



京成電鉄は3月の計3日間、「旧博物館動物園駅」(東京都台東区)で「桜の街の音楽会」を開催する。

「旧博物館動物園駅」の地上入口。一般公開が行われる日以外は閉鎖されている。【撮影:草町義和】

開催日時は3月1日の13時、3月7日の15時、3月8日の13時で、演奏時間は各日ともに約20分間。旧博物館動物園駅のコンコースを使い、バイオリンやチェロ、フルート、ギターなどによる演奏が行われる。

京成沿線に住んでいる未就学児または小学生とその保護者を招待。各回20組40人を募集する。応募は京成電鉄の特設ウェブサイトで受け付ける。締切は2月9日。

旧博物館動物園駅は、現在の京成本線・京成上野~日暮里間にあった博物館動物園駅の旧施設。1933年12月に開業した。相対式ホーム2面2線の地下駅で、近くに上野動物園や東京国立博物館などがある。

ホームが短いため最長4両編成の列車しか停車できず、地下駅でホームの拡張工事も難しかったことから、1980年代に入ると6両以上の編成を組む列車は通過するように。これにより利用者が減少したこともあり、1997年に営業を休止して2004年には正式に廃止された。

地上入口に設置されている「博物館動物園園跡」の看板。【撮影:草町義和】

廃止後も施設はそのまま残され、2018年4月に東京都が歴史的建造物に選定。同年11月には京成電鉄と東京芸術大学が協力して施設のリニューアルを行い、11月に廃止後初めて一般に公開された。