京都鉄道博物館(京都市下京区)は1月24日から、JR西日本の配給電車クモル145形・クル144形の特別展示を行う。
展示されるのは、クモル145-1015+クル144-15の2両編成。1月24日の15時15分頃から1月26日の閉館時刻まで、本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアで展示される。また、1月26日は関連イベントとして、車両検査に携わる現役社員と一緒に車両の検査を体験できる「車両おしごと体験」なども行われる。
配給電車は工場から車両基地へ車両の部品などを運ぶための電車。クモル145形・クル144形は国鉄時代に製造された配給電車で、クモルとクルの2両で一つの編成を組む。車体の大半は屋根のない無がい貨車のような荷台になっており、ここに部品を搭載する。
クモル145形・クル144形は1979年から1981年にかけて32両(2両編成16本)が通勤電車101系の改造車扱いで製造。国鉄分割民営化の際にはJR東日本が20両(2両編成10本)、JR西日本が12両(2両編成6本)を引き継いだ。
その後、部品輸送はトラックに切り替わり、JR東日本のクモル145形・クル144形は2008年までに全廃。JR西日本の車両も数を減らし、いまではクモル145-1015+クル144-15だけになった。2017年12月にも京都鉄道博物館で特別展示イベントが行われており、今回で2度目の展示となる。