日本初の鉄道「高輪築堤」見学会、来年1月に 高ゲ駅付近の開発エリア、動画公開も



JR東日本は12月10日、高輪ゲートウェイ駅(高ゲ駅)周辺の品川開発プロジェクトの計画エリア内(東京都港区高輪2丁目)で出土した「高輪築堤」の現地見学会を来年2021年1月に実施すると発表した。

高ゲ駅周辺の品川開発プロジェクト計画エリア内で出土した石積みの高輪築堤と橋台。【画像:JR東日本】

開催日は1月10~12日の計3日。各日5回(1回目:10~11時、2回目:11時15分~12時15分、3回目:12時30分~13時30分、4回目:13時45分~14時45分、5回目:15~16時)に分けて行われる。

事前応募制で各回の定員は20人程度。申込みは郵便はがきで受け付ける。締切は12月23日(消印有効)まで。

このほか、見学会の期間中は1月10日10時から12日18時まで、ユーチューブの「JR東日本公式チャンネル」で映像公開を行う予定だ。

見学エリアの予定地。【画像:JR東日本】

高輪築堤は、1872年の日本初の本格的な鉄道として開業した新橋~横浜間の官設鉄道の線路のうち、現在の田町~品川間に整備された海上築堤。のちに周辺の埋立や線路位置の変更、車両基地の整備などにより埋没。比較的最近まで山手線・京浜東北線の線路の下に埋もれていた。

しかし、田町~品川間の車両基地の縮小計画により、山手線・京浜東北線の線路を東側に移転したうえで、今年2020年3月に同区間に高輪ゲートウェイ駅が整備された。これにより従来の車両基地の敷地の西側が品川開発プロジェクトの再開発用地として捻出され、JR東日本が造成工事を行っていたところ、高輪築堤が出土した。