東海道新幹線の車両基地ツアー開催 N700S運転台を初公開、浜松工場一般公開の代替



JR東海は11月9日、東海道新幹線の車両基地や車両工場を見学する「特別企画 新幹線なるほど発見ツアー」を開催すると発表した。

新型コロナウイルスの影響で中止された浜松工場の一般公開(写真は2017年)。【撮影:草町義和】

開催日は来年2021年1月9・17・23日の計3日。1月9日は首都圏から鳥飼車両基地(大阪府)を訪ねるツアーを行い、1月17日は中部・関西地区から大井車両基地(東京都)、23日は首都圏・中部・関西の各地区から浜松工場(静岡県)を訪ねるツアーが実施される。

新型車両のN700S営業列車の運転台を初めて公開する予定。大井と浜松では線路や架線の状態をチェックする検査車両「ドクターイエロー」の車内が公開される。また、鳥飼と大井は通常乗ることができない回送列車で車両基地に入場する。乗務員による仕事紹介や保守作業体験なども計画されている。

検査用の機器類が搭載されている「ドクターイエロー」の車内。【撮影:草町義和】

募集人数の上限は鳥飼が160人、大井が160人、浜松が480人。参加に際しては、JR東海ツアーズなどの旅行会社が販売する旅行商品を購入する必要がある。

JR東海は1996年以降、毎年7月(2019年は10月)に浜松工場の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」を実施しているが、今年2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止された。

JR東海は今回企画したツアーについて、「『新幹線なるほど発見デー』は、今年度、残念ながら開催を見送りましたが、これに代わる特別なツアーとなります」としている。