JR九州「36ぷらす3」博多→鹿児島中央も運行開始 肥薩おれんじ鉄道の全線再開で



JR九州は11月2日、観光列車「36ぷらす3」の木曜日ルート「赤の路」(博多→鹿児島中央)の運行を11月19日から始めると発表した。2020年7月豪雨で一部不通になっていた肥薩おれんじ鉄道線の全線再開に伴うもの。先行して運行を開始した4ルートとともに、九州一周の運行が始まる。

観光列車「36ぷらす3」用として改造された787系。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

「赤の路」の停車駅と時刻は、博多9時52分(休日は9時58分)発→熊本11時50分着・12時00分発→鹿児島中央16時24分着。このほか、玉名・牛ノ浜の両駅でも約15~20分の「おもてなし停車」が行われる。運行日は11月19日~2021年3月4日までの木曜日(12月17・24・31日除く)。

「36ぷらす3」は、10月にデビューした観光列車。787系特急型電車を改造した6両の専用編成が使われている。原則として火・水曜を除く5日間で九州を一周し、1日ごとに運行区間を分割。旅行商品や切符も、各日の運行区間ごとに片道で販売されている。全5日間の旅行商品や切符を買って九州を一周したり、一部の区間だけ旅行商品や切符を買って乗ったりすることができる。

「36ぷらす3」の運行ルート。【画像:JR九州】

10月16日から運行を開始したが、第三セクターの肥薩おれんじ鉄道線が2020年7月豪雨の影響で、線路に土砂が流入するなどの被害が発生。同線を通る木曜日ルートは運行を見合わせていた。11月1日に全線復旧したことから、「36ぷらす3」の運行も可能になった。