阪堺電軌「赤電カラー車」営業運行は11月下旬に延期



阪堺電気軌道(阪堺電軌、大阪府)は10月30日、「筑鉄電車(赤電)カラー車」の運行開始を11月下旬に延期すると発表した。

「赤電カラー」の筑豊電鉄3000形(左)と「赤電カラー」に塗り替えられる阪堺電軌モ161形(右)。【画像:筑豊電鉄・阪堺電軌】

赤電カラー車は、筑豊電気鉄道(筑豊電鉄、福岡県)との共同企画の一環。阪堺電軌のモ161形電車162号が筑豊電鉄3000形電車の赤電カラー車と同じ塗装を施し、9月に披露された。当初の計画では10月中旬~11月上旬に営業運行を開始する予定だったが、阪堺電軌は「車両運用の都合により、急遽点検を行う」ことになったとして延期を決めた。

筑豊電鉄でも今後、1編成を阪堺電軌の電車の塗装に変更し、来年度2021年度上期から運行する計画だ。

阪堺電軌と筑豊電鉄は、両社の沿線には世界遺産に登録された史跡があるほか、両社が同じメーカーの低床式車両(アルナ車両の「リトルダンサー・タイプUa」を使っているなどの共通点があることから、共同PRの展開を企画した。

阪堺電軌が導入した「リトルダンサー・タイプUa」。【撮影:草町義和】
筑豊電鉄の「リトルダンサー・タイプUa」。【撮影:草町義和】