肥薩線の観光列車「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」福岡での運行を継続



JR九州は10月26日、鹿児島本線の門司港~博多間(福岡県)で実施している観光列車「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」の連結運転について、12月以降も継続して来年2021年2月まで延長すると発表した。

通常は肥薩線を走る観光列車「いさぶろう・しんぺい」(上)と「かわせみ やませみ」(下)。【画像:JR九州】

今年2020年12月以降の運転時刻は、上り「かわせみ やませみ92号」「しんぺい92号」が博多10時40分発→門司港12時14分着。下り「かわせみ やませみ91号」「いさぶろう91号」は門司港15時21分発→博多17時12分着。いずれも来年2021年2月28日までの土曜・休日と今年2020年12月28~31日に運転される。

全席指定の特急列車として運転され、乗車には乗車券のほか指定席特急券が必要だ。「かわせみ やませみ」のベンチシートは発売しない。

「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」は通常、肥薩線(熊本県・宮崎県・鹿児島県)で運転されている観光列車。今年2020年7月の豪雨で肥薩線の一部が不通となっていることから、同線の応援企画の一環として福岡県内での運転が企画された。運転日は8月8日から11月29日の土曜・休日の計画だったが、JR九州は好評につき運転期間を延長することにしたとしている。

肥薩線は橋りょうが流出するなどの甚大な被害が発生し、八代~吉松間がいまも運休中だ。JR九州の青柳俊彦社長は9月24日、国や沿線自治体が復旧費の一部を負担する制度の適用を求めていく方針を示している。