肥薩おれんじ鉄道11月1日に全線再開 「36ぷらす3」の運行も可能に



肥薩おれんじ鉄道は10月12日、運休中の肥薩おれんじ鉄道線・八代~佐敷間について、11月1日に営業運転を再開すると発表した。これにより同線は全線での運転を再開する。

肥薩おれんじ鉄道線の肥後二見駅。同駅を含む八代~水俣間が運休している。【画像:K.M=KARIBITO/写真AC】

熊本県と鹿児島県を結ぶ肥薩おれんじ鉄道線は2020年7月豪雨で被災。とくに熊本県内の八代~水俣間で大きな被害が発生した。8月に佐敷~水俣間が再開し、残るは八代~佐敷間の29.8kmだけになっていた。

11月1日の始発列車からの運行を予定しており、これに伴い代行バスの運行は10月31日限りで終了する。

10月16日にデビューする予定のJR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」は、木曜から月曜にかけ九州を一周する行程が計画されている。しかし、肥薩おれんじ鉄道線を含む木曜日のコース(博多→鹿児島中央)は同線の不通に伴い、切符や旅行商品の発売を見合わせている。

JR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」。【撮影:鉄道プレスネット編集部】

肥薩おれんじ鉄道線の全線再開で「36ぷらす3」の木曜コースの実施が可能になることから、早ければ11月1日以降の最初の木曜日となる11月5日にも、木曜コースの運転が始まるとみられる。