北海道新幹線、青函トンネル内で初の210km/h運転へ 貨物列車少ない年末年始限定

LINEで送る
Pocket

国土交通省鉄道局とJR北海道は9月24日、北海道新幹線の青函トンネルを走る営業列車で、210km/hの高速運転を期間限定で実施すると発表した。同トンネル内で210km/hの営業運転が行われるのは、これが初めて。

青函トンネルとその前後の新幹線・在来線共用区間を走る北海道新幹線「はやぶさ」。【画像:p_p/写真AC】

期間は12月31日から来年2021年1月4日までの5日間。北海道新幹線の営業列車は現在、青函トンネルを最高速度160km/hで走行しているが、期間中の始発から15時半頃までのあいだの14本(上下各7本)が210km/hで走る。

これにより新幹線の所要時間は3分ほど短縮される。詳細なダイヤは後日、JR北海道が発表するという。

本州と北海道を結ぶ青函トンネルは1988年、在来線のトンネルとして使用開始。2016年には北海道新幹線の列車も同トンネルを走るようになった。新幹線と在来線が共同で使用するトンネルになり、新幹線列車と在来線列車のすれ違いもある。

新幹線と在来線では速度差が大きく、安全上の観点から貨物の荷崩れ・散乱の可能性を完全には否定できないなどの問題が浮上したことから、北海道新幹線の開業時には、新幹線の最高速度を140km/hに抑えた。昨年2019年には最高速度が160km/hに引き上げられたが、依然としてほかの新幹線よりは速度が遅い。

このため、青函トンネル内での高速化を目指し、上下線のあいだに隔壁を設置する案や、新幹線列車と貨物列車が走る時間帯を区分する方式など、さまざまな解決策が検討されてきた。

今回の210km/h運転は、時間帯区分方式によるもので、貨物列車の運行本数が少ない期間に実施。貨物列車とのすれ違いがない時間帯で210km/hを出す。国交省は、新幹線列車の高速走行中に貨物列車の誤進入を防止するシステムや高速確認車の開発、レールの削正、高速走行試験により走行の安全性を確認したとしている。

LINEで送る
Pocket

関連記事

ページ上部へ戻る