小田急箱根グループは6月24日、昨年2019年10月の台風19号の影響で運休している箱根登山鉄道の鉄道線・箱根湯本~強羅間(箱根登山電車)について、7月23日の始発から運転を再開すると発表した。

これに先立つ7月9日には、箱根湯本~強羅間の試運転が始まる予定。同区間の代行バスと箱根登山バスへの振替輸送は7月22日で終了する。
箱根登山鉄道は小田原~箱根湯本~強羅間の鉄道線と、強羅~早雲山間の鋼索線(箱根登山ケーブルカー)を運営。このうち小田原~箱根湯本間は小田急電鉄の車両のみ乗り入れて営業運転しており、箱根登山鉄道の車両は箱根湯本~強羅間のみ運転されている。
この箱根湯本~強羅間は昨年10月の台風19号の影響で斜面崩落などの被害が発生し、長期不通に。当初の計画では今年2020年秋頃の再開に向けて復旧工事が進められていたが、降雪や凍結など冬季工事特有の支障が少なかったこともあり、箱根登山鉄道は今年3月に再開予定時期を7月下旬に前倒しすると発表していた。
箱根湯本~強羅間の再開により、箱根観光周遊ルート(箱根ゴールデンコース)が9カ月ぶりに全面復旧する。