長野電鉄3000系「1日だけ」運転 もと日比谷線の03系、創業100周年の日にデビュー



長野電鉄は5月30日、同社の創業100周年にあわせ、新たに導入した3000系電車の営業運転を開始したと発表した。翌5月31日以降は当面のあいだ、運転しない。

須坂駅で発車を待つ、もと東京メトロ03系の3000系。【画像:長野電鉄】

長野電鉄の3000系は、東京メトロから日比谷線の03系電車を譲り受け、3両編成2本に改造したもの。当初はゴールデンウィーク中に営業運転が始まる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されていた。

5月30日は長野行きの列車として須坂駅を8時18分に発車。折り返し長野9時13分発の須坂行きとして運転されたのち、この日の運転を終了した。長野電鉄は翌5月31日以降の3000系について「新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、今後、当面の間は運行いたしません」としている。

長野電鉄では、03系の前に帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現在の東京メトロ)時代の日比谷線で運転されていた3500・3600系電車(営団時代の形式は3000系)を1992年から1997年にかけて譲り受けて導入している。もと03系の3000系の導入に伴い、老朽化した3500・3600系は順次引退する予定だ。