長崎の路面電車・タクシー「タッチ決済」導入 全国交通系ICカードどうなる?



長崎電軌や長崎市などは7月16日、秋ごろからタッチ決済の実証実験を始めると発表した。タッチ決済に対応したクレジットカードなどで長崎市内の路面電車やタクシーを利用できるようになる。

長崎市内を走る路面電車やタクシー。【撮影:草町義和】

タッチ決済が導入されるのは、長崎電軌が運営する路面電車の全線。電車の乗車口と降車口に専用端末を設置する。このほか、長崎市内を運行する住吉タクシー(西北地区)・新城山交通(金堀地区)・文化タクシー(北大浦地区)・愛宕交通(矢の平・伊良林地区)・ラッキー自動車(丸善団地地区)でもタッチ決済を利用できる。

タッチ決済を活用した各種サービスも検討中。路面電車の場合、自動車免許の自主返納者を対象にした割引や、事前申請者に限り1カ月間の上限運賃を適用するサービスなどが考えられている。

タッチ決済を導入した路面電車の乗車時・降車時の操作方法。【画像:長崎電軌など】

長崎電軌は西鉄系の全国交通系ICカード「nagasaki nimoca」を導入済み。長崎電軌のキャラクター「ながにゃん」の公式Xアカウントは7月17日、nimocaの今後について「廃止は全く検討していません。今回の取組みは決済の選択肢を増やして利便性を向上させるもの」とし、nimocaも引き続き運用する考えを明らかにした。その理由として「交通系ICの利用率は全体の7割超」「学生さん等のクレジットカードをお持ちでない方々が一定いらっしゃる」「定期券の対応」を挙げている。

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