黒部峡谷鉄道や十国峠ケーブルカーなど5月いっぱい運休 緊急事態宣言の延長受け



観光客向けのトロッコ列車を運行している黒部峡谷鉄道(富山県)は5月5日、トロッコ列車を5月31日まで運休すると発表した。これまで5月6日まで運休するとしていたが、政府の新型コロナウイルス緊急事態宣言が5月31日まで延長されたのを受け、運休期間を延長することにした。

黒部峡谷鉄道のトロッコ客車と電気機関車。【撮影:草町義和】

伊豆箱根鉄道グループも5月5日、十国峠鋼索線(十国峠ケーブルカー、静岡県)の運休期間を5月31日まで延長すると発表。嵯峨野観光鉄道(京都府)は緊急事態宣言の延長決定に先立つ5月1日、運休期限を5月6日から5月31日に変更している。

皿倉登山鉄道が運営する皿倉山ケーブルカー(北九州市)も、運休期間を5月31日まで延長。6月1~5日は点検による運休が予定されており、再開は早くても6月6日になる。

新型コロナウイルスの感染拡大や利用者減少を受け、多くの鉄道路線で列車の減便が実施されているが、ケーブルカーなど観光輸送に特化した鉄道路線では、路線自体を全面的に運休しているところが多い。