立山黒部アルペンルート全線開通3日で営業休止 黒部峡谷鉄道のトロッコ列車も延期



山岳観光ルート・立山黒部アルペンルート(長野県・富山県)の交通機関を運営する立山黒部貫光と関西電力は4月17日、同ルートの営業を4月18日から休止すると発表した。黒部峡谷鉄道(富山県)のトロッコ列車も営業開始を延期する。

立山黒部アルペンルートのケーブルカー。【撮影:草町義和】

立山黒部アルペンルートは、富山側の富山地方鉄道(富山地鉄)立山線・立山駅から黒部ダムを経て、長野側の扇沢駅までを結ぶ山岳観光ルート。ケーブルカーとバス、トロリーバス、電気バスでつなぎ合わせている。

通常は春から秋にかけて営業しており、今年2020年は4月15日に全線の営業を開始していた。しかし翌4月16日、新型コロナウイルス緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大したことを受け、立山黒部貫光と関西電力は4月18日から5月10日まで休止することにした。

アルペンルート北側の黒部川に沿って宇奈月~欅平間20.1kmを結ぶ黒部峡谷鉄道も、今年2020年は4月20日からトロッコ列車の営業運転を開始する予定だったが、緊急事態宣言を受け5月6日まで営業運転を見合わせると発表。同社は「状況によっては見合わせ期間を延長する場合がございます」としており、営業運転の開始がさらに遅れる可能性もある。

黒部峡谷鉄道のトロッコ客車と電気機関車。【撮影:草町義和】