内閣府の沖縄総合事務局は12月10日、沖縄都市モノレール線(ゆいレール)を運営する沖縄都市モノレールが申請していた旅客運賃上限変更を認可したと発表した。これを受けて沖縄都市モノレールは来年2025年2月1日に運賃を改定。普通旅客運賃を6.8%値上げする。
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普通旅客運賃の初乗り(1区=3kmまで)は現行230円のところ250円に改定して20円の値上げ。ほかの区間もそれぞれ20円値上げし、5区(13km超~17km)は現行370円から390円に改定される。定期旅客運賃は通勤・通学ともに現行運賃を据え置く。
沖縄都市モノレールはコロナ禍で収益が悪化。老朽化した施設の更新など毎年一定の設備投資を行う必要があるほか近年の物価高騰もあり、現行の運賃水準を維持するのが困難と判断した。
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沖縄都市モノレールは運賃改定を機に設備更新などの投資を行う考え。2024~2027年度に安全対策に約31億円、サービス改善に約23億円を投資する。安全対策では工作車(点検車両)の新造や消防設備の更新、車両機器の更新、信号保安設備の更新、ホーム監視モニターの設置などを行う。
また、クレジット改札機を導入。すべての券売機を全国交通系ICカード対応機に更新する。自動改札機の更新や駅務機器サーバーの更新、駅舎トイレの改修なども行い、サービスの改善を図る計画だ。
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