芝山鉄道(千葉県)は12月13日、運賃改定日を来年2024年3月16日に決めたと発表した。消費税率の引き上げに伴うものを除くと、2002年の開業以来初めて。
芝山鉄道は2019年の消費税率引き上げの際、認可された運賃の上限(上限運賃)より安い運賃を実際に適用する運賃(実施運賃)として設定。今回の運賃改定も上限運賃の範囲内で実施運賃を設定する。
普通旅客運賃は現行200円のところ、上限額いっぱいの220円に改定し、20円値上げする。通勤定期旅客運賃は現行の割引率(30.7~37.3%)を据え置き、1カ月の場合は840円値上げの9200円。通学定期旅客運賃は家計への負担に配慮するとし、現行運賃(1カ月で2980円)を据え置く。これにより割引率は現行75.1~77.6%から77.4~79.7%に引き上げられる。
このほか、回数旅客運賃や企画乗車券「芝鉄グリーンパスポート」も値上げする。通学定期を除いた平均改定率は実施運賃ベースで10%。
芝山鉄道は成田空港内の東成田駅と空港南側の芝山千代田駅を結ぶ2.2kmの芝山鉄道線を運営。東成田駅で京成東成田線と接続し、直通運行を行っている。同社は今年2023年9月、利用者の減少や動力費の高騰などを受け運賃改定を届け出ていたが、実施日はこれまで発表していなかった。
《関連記事》
・芝山鉄道「実質20円値上げ」運賃変更を届出 上限額いっぱいまで引き上げ
・成田空港「ワンターミナル」で鉄道どうなる? ルート、駅の位置、輸送力、速度